今回はクラウドファンディングの事例をご紹介します。
2020年新型コロナウイルスの影響により、柏市内の飲食店の多くがこれまでに経験した事のない事態となりました。
「あすチケ柏！」実行委員会 代表となった佐々木麻子さんは、「もしかして自分の店が1店舗で頑張るだけではなく、近くの仲間どうしで協力し合ってやれることがあるのではないか？」といった思いが募っていきました。
そんな時に佐々木さんは2月末に非常事態宣言が出た北海道で、飲食店を支援するクラウドファンディングが立ち上がり、多くの支援が集まり話題になっている事を知ります。「北海道の飲食店主たちが頑張っている！私たち柏でも頑張れるのではないでしょうか？」そんな思いをSNSに投稿されました。
投稿後、多くの飲食店経営者、そして様々な立場の方々から協力を申し出る連絡がありました。
SNSで思いを投稿してから思ってもみなかった早い期間で実行委員会が立ち上がり、弊社も実行委員として入らせて頂く事となりました。
●あすチケ柏！の始まり
プロジェクト名は「あすチケ柏！」です。
「あす＝近未来」使える「チケット＝お食事券」という意味合いでプロジェクト名は誕生しました。
自粛しているのはお店だけではありません。
お店を利用するお客様たちも一斉に自粛モードになり、「あのお店に行きたい！」「早くコロナ騒動が終息して以前のようにお店を利用したい！」そう考えているお客さんたちも多いはずです。
そこで「前売り方式で後で自粛期間後に使用できる飲食チケットを購入していただくという方法で、飲食店を応援していただければよいのでは」と考えました。
実際に自粛期間中に一つの飲食店が潰れてしまう事で気に入って利用していたお客さんにとっても「あのお店、好きだったのに」というショックを与える事になります。それだけではなく他の飲食店も自分の店は大丈夫か？と更に不安になるのです。
地域の社会不安にもつながってしまうかもしれない、みんなで心と力を寄せ合うことが大切
この「新型コロナウイルスに負けない！飲食したつもりで柏の飲食店を応援！」プロジェクトでは支援による飲食店応援として以下の2つの方法としました。
・「食事券を事前購入」で支援（店舗を指定して応援）
・「食事券購入なし」の支援（柏市の飲食店参加店舗全体の応援）
支援額も3,000円～という形で支援を行いやすい額で設定しました。
リターンも「食事券を事前購入」の場合は、支援額よりも多い額が利用できる食事券を届ける方法にしました。
3,000円支援の場合はご希望の柏市内飲食店の食事券3,300円分をリターンでお送りする仕組みです。
このプロジェクトでは多くの方々からの賛同、支援をいただき結果として目標支援額を大きく上回るご支援をいただきました。
●実施概要
・プロジェクト名 「食べたつもり、飲んだつもりで、買って応援！」 あすチケ柏！プロジェクト
・プロジェクトの目的 柏市飲食店支援の為の資金調達
・募集期間 2020年4月5日（日）〜5月10日（日）
・参加店舗数 258店舗
・支援総額 44,716,880円
・支援者数 4,003人
・プロジェクトURL https://camp-fire.jp/projects/view/250060
・食事券有効期限：2020年6月1日〜2020年11月30日
・柏市役所部長会ならびに同幹部職員の皆様からのご支援 1,697,000円
●このクラウドファンディングを進めるために弊社が行った事
プロジェクトを進めるにあたり、弊社では以下のような形で制作・サポートさせていただきました。
・クラウドファンディングサイトに掲載する原稿作成
・販促物ロゴのデザインおよび制作
・ポスターデザインおよび制作
・チラシのデザインおよび制作
・食事券のデザインおよび制作
・支援者へお送りする封筒やお礼状のデザイン及び制作
・事務局
他には食事券の発送や手数料の支払いなども行い、プロジェクトをスムーズに進められるためのサポートとなります。
●皆様の支援が大きな力に
プロジェクトを行う事でご支援というお気持ちをいただいただけではありません。
このプロジェクトは飲食店経営者にとっても「多くの人たちがまたお店を利用できる日を待っている！」という願いやエールも伝わってくるような気持ちになり、とても励みになったのです。
何か始めたい、何か行いたけれどどうして良いのかわからない。
そんな時に資金も必要になるかもしれません。
資金を募る方法の一つとしてクラウンドファンデイングを立ち上げるというのも一つの選択肢になります。
今回ご紹介した一例も参考にしつつ、新しいプロジェクトや商品などをお考えの際はフィルズリンクスにご相談ください。